バーンアウトの対策法「回復のきっかけは？」

まずは受け入れること

バーンアウトになってしまったらその状況を悲観するのではなく、まずは今の自分を受け入れましょう。ひたむきに頑張ってきたことを認め、自分自身をほめてあげてください。また、数字や評価を気にしてしまうのは仕方がありませんが、目標に向かって毎日コツコツと時間と努力を積み重ね来たことに目を向けると気持ちが楽になります。

信頼できる人に相談しよう

バーンアウトを起こす人の多くはまじめで努力家であり、頑張り過ぎてしまう傾向があります。一生懸命に取り組む姿は魅力的ではありますが、行き過ぎるとバーンアウトにつながってしまうので注意が必要です。考え方や物事への取り組み方をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、信頼できる人に打ち明けてどう向き合えばいいのか相談してみるのも1つの方法です。モチベーションを維持する方法や心身の休め方は1人ひとり違います。他人の考え方や物事に対する姿勢を知ることで自分の状況を俯瞰して見ることができるでしょう。より分析しやすくなるので、「何を」「どうすればいいのか」が明確になります。

成長を実感できる仕組みを作る

また、医療や介護は「ここまでやって終わり」というラインがありません。明確なゴールがないので常に努力し続けなければならない、と感じている人も少なくないでしょう。その場合は、自分が前進していると実感できる仕組みを作ることをおすすめします。また、仕事で進歩や変化を感じにくくても、プライベートで好きなことを見つけ、その分野での自分の成長を感じながら過ごすことで、少しずつ頑張る意欲が湧いてくることもあります。

心身を休ませる

バーンアウトの予兆を感じたならその環境を離れ、十分な休息を取るようにしてください。ただ家にいてゆっくりするのではなく、心身を休ませることが大切です。家にいても常にスマホを触っていたり、長時間ネットサーフィンをしたりしているようではゆっくり休息が取れているとはいえません。心が癒やされることや元気が出ることを考え、それらに時間を費やすようにしましょう。心身が徐々に回復してくるはずです。

うつ病などを発症する可能性もある

強いストレスが続くと精神的に落ち込むだけでなく、免疫力が低下して体調を崩しやすくなったり、自律神経のバランスが乱れて体調が悪くなったりします。その状態が続くと、うつ病などの精神疾患を引き起こすこともあります。心身の状態を自分で判断するのは難しいため、「バーンアウトだと思い受診したらうつ病だった」と診断されることも少なくありません。少しでも現状に不安を感じるようなら早めに病院を受診して、専門医と今後の方針を相談してください。